5月の新車販売増は中ロが牽引、韓国車はモデル別で上位20位外に

在ロシア欧州ビジネス協会（AEB）は6月6日、5月の乗用車と小型商用車（LCV）の新車販売台数が5万1,466台だったと発表した。前年同月比で2.1倍と大幅な増加を記録したものの、前月比では5.2％のマイナスだった（2023年5月17日記事参照）。ロシアによるウクライナ侵攻以前の2021年5月比でも65.1％減と、低迷が続いている。

ブランド別販売台数のランキングを見てみると、一部で順位の入れ替えはあったものの、前月と比べて大きな変化はなく、トップテン入りしたブランドはロシアと中国以外では韓国の起亜のみだった（添付資料表1参照）。

モデル別に見ると、トップ20から起亜が姿を消し、ロシア車と中国車が独占した（添付資料表2参照）。西側の乗用車メーカーによる現地生産や市場への車両供給の停止が続く中、並行輸入を除けば、ロシアでの外国ブランド車の市場はほぼ中国の独壇場となっている。

【欧州課】