韓国、世界初の水素発電入札市場を開設

(韓国)

ソウル発

2023年06月16日

韓国産業通商資源部は6月9日、水素発電入札市場を世界で初めて開設すると発表した。水素発電入札市場は、水素または水素化合物(アンモニアなど)を燃料にして生産・発電された電気を購入・供給する制度で、「水素経済育成および水素安全管理に関する法律外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2021年2月9日記事参照)の第25条6に根拠しているものだ。これにより、電力の購入側の韓国電力などは産業通商資源部の告示を基に水素発電量を購入し、供給側の水素発電事業者は競争入札により発電量を供給することになる。産業通商資源部は、発電事業者間の競争が促進され、発電単価が下落することを期待している。

2023年の入札市場は、韓国電力取引所を通じ上半期・下半期それぞれ1回開設される予定で、上半期分は6月9日に告示された。上半期には年間入札〔1,300ギガワット時(GWh)〕の50%に当たる650GWhが入札される。価格指標、産業・経済への寄与度などを総合評価し、8月中旬に最終落札者を選定する計画。

(李海昌)

(韓国)

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