木工機械の専門展示会LIGNAが4年ぶりに開催

(ドイツ、日本)

ベルリン発

2023年06月01日

木工機械の専門展示会LIGNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが5月15~19日、ドイツのニーダーザクセン州ハノーバー市で開催された。今回は2019年以来、4年ぶりの開催。50カ国から1,300社が出展し、160の国・地域から約8万人が来場した。

出展企業は地元ドイツからが最も多く、イタリア、オーストリア、トルコ、スペイン、中国などが上位を占めた。

日本からは10者(企業・団体)が出展し、活発な商戦を繰り広げた。以下、出展者の声をお届けしたい。

丸仲鐵工所(静岡県)の望月清史代表取締役社長は、LIGNAには1970年代から出展しているとし、「これまでのお客様やディーラーと久々に再会、交流できている」と、4年ぶりの展示会に手応えを感じている様子だった。

写真 丸仲鐵工所の「超仕上かんな盤」(ジェトロ撮影)

丸仲鐵工所の「超仕上かんな盤」(ジェトロ撮影)

兼房(愛知県)の髙井俊和執行役員は「工業的建築物の構造材に木を使用する流れは欧州が先駆けとなっている」とし、欧州同加工市場への参入に意欲を示した。

写真 兼房の「大型チップソー」(ジェトロ撮影)

兼房の「大型チップソー」(ジェトロ撮影)

日本木工機械工業会(愛知県)は、本展示会関連では最大級の50人以上の視察団を構成し来場。同工業会の菊川厚理事長は「LIGNAでは日本の長所をアピールしつつ、プレゼンスをしっかりと示したい」とコメントの上、2023年10月5~7日に名古屋で開催される日本木工機械展 Mokkiten Japan 2023外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのPRにも注力する考えを示した。

写真 日本木工機械工業会のブース(ジェトロ撮影)

日本木工機械工業会のブース(ジェトロ撮影)

今回のLIGNAの会期を通じ、日系企業はこれまでに培った商流のメンテナンスに加え、新たなビジネスの開拓にも意欲的に取り組んでいた。他方、一部企業からはウクライナ情勢が懸念材料とする声も聞かれた。

次回のLIGNAは、2025年5月26~30日に開催の予定。

(和爾俊樹)

(ドイツ、日本)

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