サウジアラビアで日本アニメイベントを企画、エイベックス・アジア

(サウジアラビア、日本)

デジタルマーケティング課

2023年06月21日

サウジアラビアのジッダで424日~67日、日本のカルチャーを体験するイベント「アニメビレッジ」が開催された(2023年6月21日記事参照)。

アニメビレッジでは開催期間中、日本の歌手やバンドによるライブパフォーマンスが定期的に開催されていた。アニメビレッジの企画・デザイン、アニメIP(知的財産)の取りまとめに協力を行ったエイベックスは、サウジアラビアでも人気のアニメ「ブラッククローバー」の主題歌アーティストを集めたライブイベント「ブラッククローバー スペシャルパフォーマンスライブ(Black Clover Special Performance Live)」を開催。51213日に合計4回のライブを開催し、サウジアラビアのアニメファンやJ-POPファン合計約2,000人を動員した。

写真 アニメビレッジの様子(エイベックス提供)

アニメビレッジの様子(エイベックス提供)

写真 アニメビレッジの様子(エイベックス提供)

アニメビレッジの様子(エイベックス提供)

ジェトロは526日、アニメビレッジを担当するエイベックス・アジアの事業開発室長の大伴悌二郎氏に話を聞いた。大伴氏によれば、「昨年(2022年)までは数多くのアニメコンテンツをそろえることでサウジアラビアの方々に喜んでもらったが、今年はコンテンツの量よりも、1つ1つのコンテンツが提供する内容の質にこだわり、エクスペリエンス(体験)とかイマーシブ(没入)というようなキーワードをより一層意識した。世界的に見ても急速にエンタメの需要が進むサウジアラビアにおいて、長期的にアニメを筆頭とした日本のカルチャーを楽しんでもらうためには、コンテンツを提供する側が、現地での最新の需要を的確に捉えることが何よりも重要だと考えている」という。

2023年は、サウジアラビアで人気の高い「サンリオ」「進撃の巨人」「NARUTO -ナルト-」「BLEACH」「名探偵コナン」のアニメブースが作られていた。「進撃の巨人」のブースでは、入り口で大きな巨人のオブジェが壁から顔をのぞかせたり、中に入ると巨人の足跡があったりと、アニメの世界を再現したデザインが施されていた。また、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)ゲームを含め、来場者にはアトラクションを通じてさまざまな体験を提供していた。

写真 「進撃の巨人」のブース(エイベックス提供)

「進撃の巨人」のブース(エイベックス提供)

(田中佳恵)

(サウジアラビア、日本)

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