ジェトロ、「CHINA AID 2023」にジャパンパビリオン出展

(中国)

上海発

2023年06月12日

ジェトロは、5月30日~6月1日に上海で開催された中国最大規模の高齢者関連展示会「CHINA AID 2023」にジャパンパビリオンを設置した。介護サービスや福祉用具・介護用品分野の日本企業33社が出展し、積極的に商談を行った。ジェトロによる同展示会でのジャパンパビリオン設置は初めてとなる。

ジャパンパビリオンでは、施設運営事業、介護人材育成など多様なサービスを紹介したほか、車いす、介護用電動ベッド、訪問入浴サービス用品、介護向けアシストスーツ、腰痛ベルト、治療用電気刺激機器、低周波治療器、高齢者向け食器などの福祉用具・介護用品を出展した。特に、三輪タイプの車いすや電動ベッド、介護向けアシストスーツ、低周波治療器は人気が高く、介護人材の育成サービスに関連した問い合わせも多数寄せられた。

展示エリア以外にもステージを設け、出展企業による商品紹介のプレゼンテーションを実施するなど、バイヤーの関心を集めた。

出展企業からは「ブース来訪者が思ったよりも多く、中国の介護・健康企業とコミュニケーションを十分に取ることができた」「来場者がイメージしやすいように、寝室に見立てたブースでベッドを展示した」などのコメントがあった。バイヤーからは「多くの日本産商品を実際に見ることができ、日本企業との商談をスムーズに行えた」「エリア別に商品が展示されており、臨場感があった。商品の機能性をよく理解できた」「企業プレゼンは、商品の特徴を分かりやすく紹介していた」などの声が寄せられた。

今回の「CHINA AID」には世界11カ国と香港、マカオ、台湾から合わせて403社が出展しており、日本からの出展社数は70社に上った。中国国家統計局の発表によると、2022年末の中国における65歳以上の高齢者人口は2億978万人に上り、総人口に占める割合は14.9%に達している。高齢化は今後とも急速に進行する見込みで、中国の高齢者向け製品・サービス市場は今後も大きく拡大する。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

写真 プレゼンテーションする出展者(ジェトロ撮影)

プレゼンテーションする出展者(ジェトロ撮影)

写真 展示品を体験する来場者(ジェトロ撮影)

展示品を体験する来場者(ジェトロ撮影)

(王暁静)

(中国)

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