湖北省の恩施許家坪空港、国際線の就航が許可される

(中国)

武漢発

2023年06月06日

中国の国家口岸弁公室は5月30日、国務院が24日に湖北省西部の恩施トゥチャ族ミャオ族自治州(以下、恩施)にある恩施許家坪空港(以下、恩施空港)の国際線就航を正式に許可したと発表した。恩施空港を運営する湖北機場集団恩施機場によると、これを受けて恩施市は湖北省内で3番目に国際線が就航する州市となる。

恩施空港では、2019年に国際便ターミナルビルが改修され、マカオやカンボジア、ベトナム、タイなどの国・地域との臨時直行の国際チャーター便が運航されていた。国際線の運航が許可されていない空港で、国際チャーター便を臨時運航する場合、期限は最長6カ月となっており、期限切れ後は国家口岸管理弁公室に再度申請をする必要があった。今回、恩施空港での国際線就航が正式に許可されたことにより、前述の申請を都度行う必要がなくなった。さらに、海外の投資家や観光客が直接、恩施に訪れることが可能になり、より多くの国際線の開設を促進し、海外の航空会社も安定した質の高い国際線を運航できるようになる。そのため、今回の就航許可は、湖北省の輸出志向型経済の発展を加速させ、同省が世界的な観光目的地になるという目標に対し、重要な意義を持つという(「恩施日報」5月31日)。

現状では、具体的にどのような国際線が就航するかは決まっていない。湖北機場集団恩施機場によると、恩施空港は国の基準に沿って、一日も早く正式に国際線の運営を開始し、秩序ある国際線の就航を目指すとしている。

(楢橋広基)

(中国)

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