グジャラート州ピパバブ港、6月8日から荷役を再開予定

(インド)

アーメダバード発

2023年06月08日

インド西部グジャラート(GJ)州の南部に位置するピパバブ港が6月8日午前6時から荷役を再開する。同港では5月29日に強風の影響で港湾区域外の高圧線鉄塔が倒壊し、港湾を含むエリアで大規模な停電が発生している(2023年6月1日記事参照)。ピパバブ港の管理運営を担うAPMターミナルズは6月2日、荒天による電力停止により本船荷役が不可能となったことを理由に、不可抗力条項を宣言していた。

APMターミナルズの発表によると、送電網が回復するまでの間はクレーンの代替電源を確保した上で、6月8日午前6時から港湾業務を再開する。代替電力による荷役作業やコンテナヤードの操業に支障はないとしている。

ピパバブ港は1998年に操業を開始したインドで初めての官民合同(PPPモデル)の港湾事業体と言われ、近年大きな成長を遂げている。2022年度第4四半期(2023年1~3月)の連結純利益は約9億7,300万ルピー(約16億5,410万円、1ルピー=約1.7円)で、前年度の同四半期から30.8%増(「ライブブミント」紙5月24日)、2022年度のコンテナ取扱量は約76万5,000TEU(注)で、前年度比22%増だった(「ロード・スター」紙6月5日)。

(注)「Twenty-foot Equivalent Units」の略称。長さ20フィートのコンテナ1本を1TEUとしてカウントしたコンテナ取扱量を表す。

(飯田覚)

(インド)

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