三井物産系マジェンタ、イスラエルのリテールテック企業ワンビートに出資

三井物産とイスラエル人ベンチャーキャピタリストが設立したベンチャーキャピタルのマジェンタ・ベンチャー・パートナーズは、人工知能（AI）を活用したリテールテックソリューションを提供するイスラエルのワンビート（Onebeat）への投資を行った。6月6日付の現地紙「カルカリスト」などが報じた。

同報道によると、ワンビートのシリーズBラウンドは1,000万ドル規模で、マジェンタはリードインベスターとしてこのラウンドに参加したという。マジェンタ以外の出資者としては、エイアンドディ・ベンチャーズ（AnD Ventures）、インキャピタル・ベンチャーズ（INcapital Ventures）、ジェイ・ベンチャー（J-Venture）などが挙げられている。

ワンビートは、日本でも書籍が出版されているTOC理論（制約理論）を生み出したエリヤフ・ゴールドラット博士が設立したコンサルティング企業のゴールドラット・コンサルティングからスピンアウトして生まれたスタートアップ。同社のソリューションは、AI技術とビッグデータ解析ツールを用いて、小売業者がマーケット情報をリアルタイムで分析・把握することを可能にし、サプライチェーン管理の最適化を実現するという。

ワンビートは、5月29～31日に東京で開催された日本・イスラエルのエコシステム関連イベント「The Land of the Rising Sun Meets The Nation of Rising Innovation」にも参加した（2023年6月6日記事参照）。

（太田敏正、アリサ・ノスキン）