INPEX、次世代蓄電池を開発する米テラワット・テクノロジーへ出資

(米国、日本)

ヒューストン発

2023年06月07日

INPEX(本社:東京都港区)は6月5日、次世代リチウムイオン電池の開発を行う米国のスタートアップ、テラワット・テクノロジー(本社:カリフォルニア州ミルピタス)への出資を発表した。

発表によると、テラワットは、既存のリチウムイオン電池と比較し、大幅に小型化、軽量化、大容量化され、かつ安全に駆動が可能となる次世代リチウムイオン電池の開発を進めており、その商用化を目指している。INPEXは、テラワットの事業開発をサポートし、将来的にはINPEXの脱炭素関連事業につなげていくことを目指す。

INPEXは、2022年2月に発表した「長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision@2022)」において、ネットゼロ5分野の取り組みの1つとして、「カーボンリサイクルの推進と新分野の開拓」を掲げ、クリーンエネルギー領域において、国内外スタートアップ、大学などとの協業を通じた新事業開拓を推進するとしている。INPEXは、今後もエネルギー開発・安定供給の責任を果たしつつ、2050年ネットゼロカーボン社会の実現に貢献すべく、エネルギー構造の変革に積極的に取り組んでいく方針だ。

INPEXは米国でエネルギーの安定供給や脱炭素化に向けた取り組みを進めており、2021年5月にエネルギー分野のスタートアップとの協業促進を目的とした米国プラグ・アンド・プレイとの連携(2021年5月31日記事参照)、2022年12月には米国ベンチャー・グローバル・LNGと液化天然ガス(LNG)売買契約締結(2023年1月5日記事参照)を発表している。

(沖本憲司)

(米国、日本)

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