INPEX、エネルギー分野スタートアップとの協業促進で米プラグ・アンド・プレイと連携

(米国、日本)

ヒューストン発

2021年05月31日

インペックス(INPEX)は5月28日、スタートアップと大手企業との協業支援や投資によるスタートアップ支援を行うプラグ・アンド・プレイ(本社:米国)との間で、エネルギー分野のスタートアップとの協業促進を目的としたメンバーシップ契約を締結すると発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。INPEXはプラグ・アンド・プレイが日米それぞれの拠点で主催するエネルギープログラムに参加する。

INPEXは6月1日付でプラグ・アンド・プレイ・ジャパンとメンバーシップ契約を締結し、プラグ・アンド・プレイのシリコンバレー本社ともメンバーシップ契約を締結する予定だ。

INPEXが参加するプログラムは、創業以来2,000社以上のスタートアップを支援するプラグ・アンド・プレイがエネルギー業界に特化して開催するもので、国内外のスタートアップ企業と大手企業との協働事業の創出を通じて、エネルギー業界のイノベーション促進を目的としている。INPEXは同プログラムを通じ、国内外の有望なエネルギー関係スタートアップ企業との連携を強めることにより、先進的な技術やコンセプトを取り込み、新たな事業機会を生み出すことを目指している。

INPEXの再生エネルギー・新分野事業本部の轟木俊男氏は「プラグ・アンド・プレイはシリコンバレーを基点にそのグローバル展開がナンバーワンであることに加え、対象とする分野が広範囲なことから、VUCA時代(注)の情報収集やスタートアップ探索には大変重要な機能を有している」「当社が1月27日に発表した『今後の事業展開~2050ネットゼロカーボン社会に向けて~』で、新分野事業の開拓およびスタートアップとの積極的な連携を通じた技術開発を重点的に取り組む柱の1つとして掲げており、今回のパートナーシップはまさにこうした目標やオープンイノベーション実現を具現化するものだ」としている。

(注)「Volatility(激動)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(不透明性)」の頭文字をつなげた造語で、既存の価値観やビジネスモデルなどが通用しない時代のこと。

(沖本憲司)

(米国、日本)

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