外国貿易局、2024年からのWTO農業協定に基づく関税割当規定に関し意見公募

(タイ)

バンコク発

2023年06月19日

商務省外国貿易局(DFT)は、DFTウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいて6月26日まで、タイ法令ポータルサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(Law Portal)において6月27日まで、「商務省規定2024年から2026年までの世界貿易機関(WTO)農業協定による義務に基づく割当内関税支払い権利取得証明書発行における原則、方法、条件」の草案への意見公募を行っている。

またDFTウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによれば、6月21日に、本意見公募に関する対面およびオンラインでの説明会が開催される。

ココナッツ、乾燥ココナッツ果、ココナッツオイル、大豆かす、コーヒー豆、コーヒー製品、コショウ、乾燥リュウガン、茶の9品目の農産物はWTO農業協定に基づく関税割当制度の対象品目となっており、品目ごとに商務省規定によってその手続きなどが定められている。今回意見公募が行われている草案では2024年から2026年までの手続きなどを定めており、意見公募の結果を踏まえ、品目ごとの商務省規定が制定される。

現行制度との変更点は比較表にまとめられている外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが、主な変更点は次のとおり。

  • 現行制度では年3回の割当申請が行われているが、これを年2回に変更。また、第1回の割当申請開始期間を前年の11月1日からの10営業日に変更(現行では12月1日から申請開始)するとともに、第2回の割当申請期間を7月10日からの10営業日に変更(現行では6月10日から申請開始)。第3回の割当申請は廃止となる。
  • コーヒー豆、コーヒー製品、コショウおよび茶については、割当申請者の資格として、前年に割当を受けた者である場合は、割当権利資格を停止されていない者であることおよび、前年の10月31日までに割当量(返納していた場合にはその残量)の70%を使用していることが求められる。この条件を満たさない場合は申請権利者から除外される。
  • 現行では年に3回の返納受け付けを設けているが、返納受け付けを年に1回とし、6月30日までとする。

なお、各農産物の割当数量に変更はなく、例えば茶の場合は現行と同様年間625トンとなる。

(谷口裕基、ウォンパタラクン・ヤーダー)

(タイ)

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