「バイブラント・グジャラート」で「先端技術見本市」を併催の予定

「バイブラント・グジャラート」（以下、VG）は、インド・グジャラート（GJ）州政府が、内外からの投資案件の誘致を行う大規模な旗艦イベントとして開催してきた。10回目となる同イベントは「2024年1月11～13日」の日程での開催に向け、州政府内での具体的な調整が始まっているとされる（2023年4月1日記事参照）。地元メディアが州政府筋の情報として伝えるところによると、今回の試みとして、幅広い先端技術にフォーカスした「大規模技術見本市」を併催する計画があるようだ（「タイムス・オブ・インディア」紙5月17日）。

VGに合わせて開催される同見本市では、インドのデジタル化を促進するため、2015年に連邦政府が立ち上げたICT（情報通信技術）政策「デジタル・インディア」に基づいて行われてきたさまざまな取り組みを紹介する。また、特長として、金融、健康、教育、農業、環境、観光などの「焦点を当てる分野」における、インダストリー4.0、モノのインターネット（IoT）、スマート・インフラ、フィンテック、エデュテック、アグリテック、グリーンテック、電気自動車（EV）などの新興技術を取り上げる予定だという。

同見本市では、「逆見本市」形式の商談会（注）、スタートアップ企業によるプロモーション、各分野のテクノロジー活用に関する覚書（MoU）の締結式などが予定されている。また、会期中は、統一のプラットフォームが設定されることにより、同イベントの模様がインド国内外に配信され、国内外の参加者はバーチャル参加が可能だ。さらに、学生や起業家が喫緊の課題を解決し、産学と連携するためのハッカソンなども開催されるという。なお、同見本市は2024年1月9日に開幕の予定で、ビジネスデーは1月10日と11日、一般公開は12日と13日となっている。

（注）技術や製品を買いたい側が出展、来場者が売りたい側として提案を行う商談形式。

（古川毅彦）