次回「バイブラント・グジャラート」は2024年1月に開催予定

(インド)

アーメダバード発

2023年04月21日

「バイブラント・グジャラート」(以下、VG)は、「インド最大規模の投資誘致イベント」「GJ(グジャラート)州政府の旗艦イベント」として2003年以来、隔年開催され、世界各国や国内から多数の投資を集めてきた。このたび、GJ州政府が「2024年1月11~13日の予定」で、次回開催に向けた具体的な調整を始めていると現地メディアが報道している(「タイムズ・オブ・インディア」紙4月18日)。

GJ州高官によると、州政府内部では開催概要の取りまとめを急いでおり、州政府の次官級レベルの会合が何度か開催され、次回開催に向けて目玉となる「重要テーマ」の策定や、同州の産業政策の見直し、新政策の追加導入を検討しており、既に州政府予算も組まれているという(同上)。ジェトロが州政府や投資誘致機関などに対し独自に調査したところ、報道内容と同様に、2024年1月開催に向けた具体的な動きがあるとの情報を得ている(ジェトロ取材:4月17日ほか)。

順調に進めば、2023年7月ごろからプロモーション活動が開始され、通例であれば、世界各国に州政府高官を派遣しての事前「ロードショー」(投資セミナー開催や企業面談)が順次開催されていく予定だ。実際の会期中には、各国がパビリオンや民間企業ブースを設営、セミナー・シンポジウムなどの各種投資誘致ベントや商談会が開催され、各国から首脳・閣僚級が率いるハイレベルなビジネスミッションが訪問するなど、文字どおりの大規模イベントとなる。

15カ国が参加して開催された前回2019年の際には、135カ国から、6人の首脳、7人の閣僚を含む4万2,000人が参加した。2022年1月に開催予定だった「第10回VG2022」は、ウクライナ情勢の悪化、新型コロナウイルス感染症の再流行のため開会直前に延期された以降は開催されていない(2022年1月7日記事参照)。毎回VGの開催に関しては、日系企業からの関心も高く、ジェトロとしても引き続き州政府の今後の動きを注視していく。

(古川毅彦)

(インド)

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