世界銀行のコンテナ港効率性評価、アフリカ3港がランキング上位

(アフリカ)

ナイロビ発

2023年05月29日

世界銀行は5月18日、「コンテナ・ポート・パフォーマンス・インデックス(CPPI)2022」を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。CPPIは船の位置情報などのデータを使い、寄港船の沖待ちも含んだ入港から離岸までの総滞在時間から、コンテナ港の効率性を評価したもので、世界銀行とS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスが2009年から公表しているもの。

世界348港のうち、モロッコのタンジェ・メッド港がアフリカ最高となる4位、続いてエジプトのポートサイード港が10位、ジブチ港が26位と上位に入ったが、その他の多くの港は全体のランキング下位だった。日本からの貨物が比較的多い、ラゴス港(ナイジェリア、260位)、ダルエスサラーム港(タンザニア、312位)、モンバサ港(ケニア、326位)、アビジャン港(コートジボワール、333位)、ダーバン港(南アフリカ共和国、341位)は全体のランキングでは下位となったが、前年比較で大きく順位を上げた港も多かった。

項目別でみると、入港に要した平均時間について、アフリカは平均27.8時間といまだ他地域と比べ多くの時間を要しているものの、今回の結果では8.8時間減少と世界で最も効率性が改善したことが分かる。特に、ダルエスサラーム港は入港時間が全船舶平均104.3時間と依然として100時間を超えるものの、前年比135.3時間減と世界で最も効率性が改善した。そのほか、カメルーンのドゥアラ港が39.2時間減(37.9時間)、ガーナのテマ港が20.9時間減(9.3時間)、アンゴラのルアンダ港が17時間減(32.9時間)、前述のラゴス港が12.2時間減(4.7時間)など、効率性が改善した港として挙げられている。一方で、南アのケープタウン港は17.2時間増(74.9時間)アビジャン港は15.6時間増(69時間)、モンバサ港は15.1時間増(19.8時間)と効率性が低下した。

(佐藤丈治)

(アフリカ)

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