カザフスタン国際健康展が開催

(カザフスタン)

タシケント発

2023年05月29日

28回カザフスタン国際健康展(KIHE20232023517日から19日までカザフスタンのアルマトイ市で開催された。主催者によると、来場者数は前年比約4割増だった。出展者から日本製医療機器に対する関心も寄せられた。

写真 会場外観(ジェトロ撮影)

会場外観(ジェトロ撮影)

写真 会場内部(ジェトロ撮影)

会場内部(ジェトロ撮影)

今回はカザフスタンのほかに、米国、英国、イタリア、ウズベキスタン、エジプト、韓国、チェコ、中国、ドイツ、パキスタン、ハンガリー、フランス、ベラルーシ、ヨルダン、ラトビア、ロシアの計17カ国から300以上の出展者が参加した。出展者数の割合ではカザフスタン企業が45%、外国企業が55%を占めた。ウズベキスタン、韓国、チェコ、フランス、ベラルーシ、ロシアが国や団体のブースを出展した。会期中の来訪者は4,007人と主催者側から発表されている(2022年は2,884人)。

写真 ウズベキスタンパビリオン(ジェトロ撮影)

ウズベキスタンパビリオン(ジェトロ撮影)

展示会の主催者であるアイテカ・カザフスタンはジェトロのヒアリングに対し、「KIHEは伝統的にロシア企業の参加数が最も多く、カザフスタン企業、欧州企業のブースが続く。タシケント(ウズベキスタン)で開催されている同分野の展示会と比較すると、KIHEでは中国企業の出展が少ない(2023年4月21日記事参照)。しかし、KIHE2024ではカザフスタンと中国間のビザ免除制度導入(2023年4月17日記事参照)により状況が変化し、中国企業の出展が大幅に増える可能性がある」とコメントしている。

日系企業関連では、日系診断機器製造大手2社のカザフスタン正規代理店が出展した。カザフスタン医療機器卸大手オルダメッドのユリア・アノヒナ社長はジェトロに対し、「カザフスタンの医療機器市場には欧米、韓国、中国などからの参入が盛んだ。日本製は世界的に評価の高い眼科用機器が、流通は少ないものの、当地の販売業者やエンドユーザーからの関心が高い」と述べている。

写真 現地医療機器卸オルダメッドのブース(ジェトロ撮影)

現地医療機器卸オルダメッドのブース(ジェトロ撮影)

(ディルフーザ・アリフホジャエワ)

(カザフスタン)

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