新車輸入ディーラーの営業認可が相次ぐ

(アルジェリア)

パリ発

2023年05月10日

4月27日付「ル・ソワール・ダルジェリー」によると、アルジェリアの新車輸入ディーラー、エルセコムのアブデルアフマン・アシャイブ最高経営責任者(CEO)が、フランス自動車ブランドのシトロエンの輸入に関する営業認可を受けたと発表した。

アルジェリアでは、国内の自動車生産を拡大するため、自動車輸入に対する規制を強化してきた。政府は2017年から新車輸入ディーラーに国内での組み立て生産を義務付けており、そのため同年から、新車輸入ディーラーによる輸入は完全に停止され、新車供給不足が深刻化し、国民の不満が高まっていた(2023年1月30日付地域・分析レポート参照)。

アルジェリア政府は2022年11月、新車輸入要件を改定し(2022年11月24日記事参照)、それを受けて産業省(当時)は2023年3月6日、同省内で営業認可手交式典を開催した。そこでイタリアのフィアット、中国国有の安徽江淮汽車(JAC)、ドイツのオペルのそれぞれの新車輸入ディーラーとなるフィアット・アルジェリア、エミン・オート、ハリル・コマース・アンド・インダストリーの3社に対して営業認可を手交した。その後、3月19日にはフィアット輸入1号車の販売式典がアルジェ市内で行われた。今回のエルセコムの営業認可を受け、乗用車部門ではこれまでに合計4ブランド、4ディーラーが許可を受けたことになる。

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア)

ビジネス短信 c5537b1f5ee8980f