ウズベキスタン、中国と自動車組み立て、地域間交流、農業協力などで文書署名

(ウズベキスタン、中国)

タシケント発

2023年05月25日

中国・中央アジアサミットに参加するために中国・西安を訪問したウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領は518日、中国の習近平国家主席と会談した。訪問期間中、ウズベキスタンでの電気自動車(EV)生産やバイオテクノロジークラスター設立などの事業実施で合意した。

会談の後、技術・経済協力や、優先投資事業の推進、中国陝西省とシルダリヤ州、サマルカンド州、中国四川省とタシケント市の協力、植物・動物検疫など41の文書を2国間で調印した。中国のEV製造大手の比亜迪汽車工業(BYD)によるウズベキスタンでのEV・ハイブリッド車生産に関する協定、中国の奇瑞汽車が展開するエクシードブランドの乗用車組み立てに関する協定などが含まれている。

BYD20232月に公式にウズベキスタンでのEV販売を開始しており、タシケント市内でも同ブランドの車両を見かける機会が増えている。また、中国以外では初とされるBYDと現地企業による合弁会社「BYDウズベキスタン工場」は既に20231月にウズベキスタンで登記済みで、同年秋にはジザク州で組み立てを開始することが発表されている。エクシードについても、シルダリヤ州でSKD(注)による組み立て工場が稼働を開始したと報じられている。

このほか、5億ドル相当のバイオテクノロジークラスターの設立や、農産業パークの設立、複合物流センターの創設、ウズベクテレコムの通信網拡張などの事業構想についても文書が締結されている(2023年4月24日記事参照)。

517日に西安で開催されたウズベキスタン・中国ビジネスフォーラムには、ウズベキスタンとの協力に関心を寄せる400以上の中国大企業が参加した。2国間のパートナーシップの最も有望な分野として、自動車産業、グリーンエネルギー、農業と果物・野菜加工、電気産業、製薬、化学が挙げられている(ウズベキスタン投資産業貿易省ウェブサイト517日)。今回、2国間で再生可能エネルギー分野を含む電気、化学などの分野で総額250億ドル相当のプロジェクトの実施について合意されたと報じられている。

(注)セミノックダウンの略。完成された部品をセットで輸出し、現地で組み立てを行なう方式。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン、中国)

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