「SIAL CHINA 2023」が2年ぶりに上海で開催、ジャパンパビリオンから30社・団体が参加
(中国、日本)
上海発
2023年05月26日
ジェトロは、5月18~20日に上海で開催された中国最大級の総合食品見本市「SIAL CHINA 2023」(SIAL)にジャパンパビリオンを設置した。同見本市でのジャパンパビリオン設置は7回目となる。
主催者の報告によると、今回の展示面積は18万平方メートル、出品社数は世界67カ国・地域から4,500社、来場したバイヤーは約18万人に上った。
今回のSIALは、新型コロナウイルス感染対策による渡航制限の解除により約2年ぶりの開催となった。国外企業の出展ブースには国外からの出張者が多数訪れていた。
今回のジャパンパビリオンでは、菓子、調味料、冷凍水産品、加工食品、アルコール、日本産米、飲料、麺などを扱う30社・団体が出品した。そのうち15社は初出展だった。ジェトロは見本市の会期中、ジャパンパビリオンの様子や日本産食品、商品などを紹介するライブ配信を行った。
出品者からは「新型コロナが落ち着き、ようやく日本から参加することができた。展示会ではあらためて中国市場の規模の大きさを実感した」「初めて中国の展示会に参加した。中国の消費者間で健康志向が高まっていると感じた。商談では多数の企業と具体的な内容について話すことができた」といった声が聞かれた。出品者の中で、これまでのジャパンパビリオンへの参加を通じて、OEM(注)の受注に結びついている事例もある。輸出入者のみならず、メーカーなどがジャパンパビリオンに参加するメリットも十分にある。
来場者からは「日本産食品の安全性にとても興味を持っている」「ドレッシングをかけた肉や麺を試食した。食感がとてもよかった」といったコメントが寄せられた。
ジェトロは中国での日本産商品の知名度向上と輸出拡大に向けた取り組みを引き続き実施する予定だ。
「SIAL CHINA 2023」に設置されたジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)
「SIAL CHINA 2023」の開幕式(ジェトロ撮影)
(注)「Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)」を略した言葉で、他社ブランドの製品を製造すること、あるいはその企業を指す。
(王志燕)
(中国、日本)
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