2022年度のEV生産は100万台超、前年度比2.5倍に

(インド)

チェンナイ発

2023年05月10日

インドの電気自動車生産者協会(SMEV)は4月、2022年度(2022年4月~2023年3月)の電気自動車(EV)の販売統計を公表した(注)。全てのセグメント合わせると前年度比2.58倍の117万8,941台となり、100万台を突破した。セグメント別でみると、EV二輪車が前年度比2.88倍の72万7,176台、EV三輪車が前年度比2.19倍の40万1,872台、EV四輪車が前年度比2.42倍の4万7,977台、EVバスが前年度比1.60倍の1,916台となった(添付資料図1参照)。販売台数の内訳比率では、EV二輪車が6割強、EV三輪車が3割強となった。比較的単価の安いセグメントから普及が進んでいるようだ。

過去のセグメント別販売台数推移をみると、2020年度までEV三輪車がトップだったが、2021年度以降はEV二輪車がトップに躍り出ている(添付資料図2参照)。

同じく発表された2022年度のEV二輪車のメーカー別販売台数をみると、オラ・エレクトリック・モビリティーが15万2,567台、オキナワ・エレクトリックが9万4,631台、ヒーロー・エレクトリックが8万9,862台、アンプレ・エレクトリックが8万6,351台、TVS・モーターが8万1,900台、エイサー・エナジーが7万6,837台となり、上位6メーカーで市場の約8割を占めている(添付資料図3参照)。この中でオキナワ・オートテック、ヒーロー・エレクトリックを除く4社が、インド南部タミル・ナドゥ州で生産しており、同地でEV二輪車工場の集積が進んでいる(2022年8月22日付地域・分析レポート参照)。

(注)本データはインド道路交通・高速道路省の統計サイト(VAHAN)よりSMEVが集計。5月1日閲覧時点の情報。

(浜崎翔太)

(インド)

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