日本企業が香港視察ミッションに参加、商談実施

(香港、日本)

香港発

2023年05月12日

香港経済貿易代表部と香港投資推進局(インベスト香港)は、日本の外食・食品(FB)企業を香港へ招待する「香港視察ミッション」を424日~27日の4日間で実施した。

香港の日本料理店の店舗数は中華系を除く外国料理の中で最も多く、既に店舗数も新型コロナウイルス感染拡大前の水準まで回復するなど、香港で日本の飲食店は需要が高く、フランチャイズ契約などにより日本の飲食店を香港で展開したい香港企業も多い。今回のミッションには日本から19社が参加し、視察やセミナーに加え、香港に新たな日本の飲食店を展開することを希望している香港企業20社とのビジネスマッチングも行われた。

ミッションに参加した日本企業からは、「現地視察で競合となりそうな企業の価格設定や売り方が見られて良かった」「セミナーでリアルな香港の現状が分かった」「良い商談が幾つか行えたので、各社とメールでやり取りを続けたい」「次は日本のレストランと工場に実際に来てもらう予定」といったポジティブな声が多く聞かれた。

主催したインベスト香港のジミー・チャン局長代理は、初日の歓迎レセプションで参加企業に対して、「今回のミッション中に香港の人たちがどれだけ日本のことが好きかを実感してもらえるだろう。また、香港は、中国の最も裕福な層を含む広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)へのアクセスに最適な場所だ。われわれは香港でのビジネス立ち上げのみならず、中国やその他のアジアへの事業拡大も支援する準備がある」と述べた。

ジェトロとしても、フォローアップ商談の通訳や、現地法律・税制に係る相談、進出後の日本産食品輸入先の紹介といったアフターフォローを行うなど、インベスト香港と連携して今後も日本産食品の海外展開を支援していく予定だ。

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

商談会の様子(ジェトロ撮影)

(山崎裕介)

(香港、日本)

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