韓国独自開発ロケットの3回目打ち上げに成功

(韓国)

ソウル発

2023年05月29日

韓国の科学技術情報通信部と航空宇宙研究院は5月25日、宇宙輸送能力確保のために独自開発したロケット「ヌリ号」の3回目の打ち上げが成功したと発表した。

同日午後6時24分に発射された「ヌリ号」について、韓国航空宇宙研究院は「遠隔受信情報を分析した結果、目標の軌道に乗り、次世代小型衛星2号を成功裏に分離した」と発表した。さらに「副搭載衛星のキューブ衛星(CubeSat)6基の射出は正常に進行したことを確認したが、編隊飛行ナノ衛星(注)4基のうち1基は射出可否確認のため、多少の時間を要する」とした。

航空宇宙研究院は今回の打ち上げについて「衛星発射の技術を確保したとともに、民間企業のハンファエアロスペース(Hanwha Aerospace)が発射運用過程などに初めて参加したことは大変意義のあること」と評価した。

科学情報通信部の李宗昊(イ・ジョンホ)長官は「2027年までヌリ号を3回繰り返し発射するとともに、ヌリ号より性能が向上した次世代発射体の開発も推進する予定」とし、「企業と研究機関が新たなビジネスモデルを開拓していく基盤を整備する」と今後の計画を述べた。

(注)Scale MagNetospheric and Ionospheric Plasma Experiment

(李海昌)

(韓国)

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