米エクソンとシェブロン、第1四半期は高収益を計上

(米国)

ヒューストン発

2023年05月01日

米国石油大手のエクソンモービル(本社:テキサス州アービング)は4月28日、2023年第1四半期(1~3月)の決算を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。米国石油大手シェブロン(本社:カリフォルニア州サンラモン)も同日、同四半期の決算を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。いずれも高収益を計上した。

エクソンモービルの2023年第1四半期の純利益は114億3,000万ドルで、前年同期の純利益54億8,000万ドルから2倍以上に増加した。第1四半期としては過去最高益を計上したとされているが、四半期ベースで過去最高益だった2022年第3四半期(7~9月)の196億6,000万ドルには及ばなかった。

同社の原油・天然ガス生産量は日量約380万バレル(原油換算)で、ガイアナと米国パーミアン盆地の生産量が日量約30万バレル増加したとしている。同盆地はテキサス州西部とニューメキシコ州南東部の一部にまたがる広大な地域で、国内有数のシェールオイルとシェールガスの生産地として知られている。

エクソンモービルのダレン・ウッズ会長兼最高経営責任者(CEO)は「当社は、世界のエネルギー需要に対応するため、有利な資産から原油・天然ガス生産量を増やすことで価値を高めている。同時に、当社の低炭素ソリューションチームは、二酸化炭素(CO2)回収・輸送・貯留に関する新たな契約を締結し、この新事業を急速に拡大させており、産業界の顧客に大規模なCO2排出削減ソリューションを提供する当社の勢いが増していることを裏付けている」と述べた。

シェブロンの2023年第1四半期の純利益は65億7,400万ドルで、前年同期の純利益62億5,900万ドルを上回ったものの、四半期ベースで過去最高益だった2022年第2四半期(116億ドル)には及ばなかった。

同社は、第1四半期の主な成果として、メキシコ湾の海洋鉱区リース権(Lease Sale 259)の入札(2023年2月27日記事参照)で75鉱区を落札したことや、テキサス州沖合のCO2回収・貯留(CCS)事業を陸上にも拡張したこと(2023年3月7日記事参照)などを挙げている。

(沖本憲司)

(米国)

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