イタリアのアルピトロニック、ノースカロライナ州に米本社設立、EV用充電ステーションメーカーの進出続く

(米国、イタリア)

アトランタ発

2023年05月25日

米国ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事(民主党)は5月23日、電気自動車(EV)の高出力充電ステーションメーカーのアルピトロニック(本社:イタリア)が1,830万ドル以上を投資し、メクレンバーグ郡シャーロットに米国本社とサービスセンターを設置すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。新たに300人が雇用される見込みだ。

2009年にイタリアで創業したアルピトロニックは、最大400キロワット(kW)で充電するハイパワー直流(DC)充電ステーション「ハイパーチャージャー」の開発と製造を行っている。今回発表されたアルピトロニックの米国本社は管理機能を担うほか、EV充電ステーションを整備する技術・試験・修理センターも運営する計画となっている。同社には、ノースカロライナ州経済投資委員会が承認した雇用開発助成金から、新規雇用による税収効果に基づき、12年間で最大約233万ドルの資金が供与される。

今回の発表に対して、クーパー知事は「ノースカロライナ州は、新たなクリーンエネルギー企業の支援を受けて、急成長するeモビリティーのサプライチェーンを発展させる」と述べた。

同州では2023年に入り、EV用充電ステーションメーカーの投資が相次いでいる。これまで、ケンパワー(本社:フィンランド)によるダーラム郡での製造拠点設立(投資額:4,100万ドル)や、米国アトムパワーによるメクレンバーグ郡での本社拡張(投資額:420万ドル)が発表されており、この2件の投資で計500人以上の新規雇用が創出される見込み。

(吉田祥子)

(米国、イタリア)

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