日本の官民合同ミッション、モーリシャスを訪問

(モーリシャス、日本)

ヨハネスブルク発

2023年05月12日

日系企業や日本政府関係者からなるアフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションが、モザンビーク訪問(2023年5月9日記事参照)に続いて、54日から6日にかけ、モーリシャスを訪れた。ミッション一行は、エディー・ボアセゾン副大統領やアラン・ガヌー外務・地域統合・国際貿易相への表敬訪問を行ったほか、日・モーリシャス投資促進フォーラムや日・モーリシャス企業ビジネス・マッチング・イベントに参加した。

投資促進フォーラムには、200人を超える人々が集まった。参加したプラビン・クマール・ジャグナット首相は「モーリシャスはアジアとアフリカを結ぶ戦略的なゲートウエーだ」とした上で、「スマート農業やフィンテック、AI(人工知能)、ヘルスケア、ICT(情報通信技術)といった、政府が優先的に取り組みを進めている分野に日本企業が参入すれば、モーリシャス経済に果たす役割は大きい」と述べた。さらに、同国からアフリカへの投資は、アフリカ大陸への外国投資全体の9%を占めていると指摘し、背景には同国の安定した金融市場があるとした。

実際に、アフリカ大陸内で各国に展開する複数の大手スーパーマーケットチェーンは同国に本社を置き、各国からの販売利益を金融面で安定した同国に送金して管理することで、順調な企業運営を行っている。

写真 日・モーリシャス投資促進フォーラムの様子(ジェトロ撮影)

日・モーリシャス投資促進フォーラムの様子(ジェトロ撮影)

写真 プラビン・クマール・ジャグナット首相のスピーチ(ジェトロ撮影)

プラビン・クマール・ジャグナット首相のスピーチ(ジェトロ撮影)

ビジネス・マッチング・イベントでは、日本企業19社と個別面談を希望するモーリシャス企業が参加し、活発なやりとりが行われた。モーリシャス企業からは、「日本の製品を輸入販売したい」「金融分野で連携しアフリカでのビジネスを一緒に展開したい」といった要望が多かった。

写真 ビジネス・マッチング・イベント会場の様子(ジェトロ撮影)

ビジネス・マッチング・イベント会場の様子(ジェトロ撮影)

(石原圭昭)

(モーリシャス、日本)

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