ロシアと外相会談、対ロ肥料調達手段の確保と食肉輸出施設登録を模索

(ブラジル、ロシア)

サンパウロ発

2023年04月21日

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が4月17日、ブラジルを公式訪問し、ブラジル側のマウロ・ビエイラ外相と首都ブラジリアで会談を行った。

ブラジル外務省の公式ツイッターによれば、両外相はBRICS、国連、G20での協力や、ウクライナ情勢とウクライナ平和構築について意見を交わした。

ブラジル外務省が公開した17日の共同記者会見によると、ビエイラ外相は、ロシアは主要な肥料供給元となっており(2022年7月1日記事参照)、ブラジル農業に極めて重要な肥料調達手段の確保の方策について、ラブロフ外相と話し合ったと説明した(注1)。同記者会見と4月17日付現地紙「フォーリャ・デ・サンパウロ」の報道を総合すると、ビエイラ外相は、ブラジルから牛肉などの動物由来製品をロシア向けに輸出するのに必要な輸出認定施設を増やしたい(注2)と語っており、ロシア側と認定施設登録についても意見交換したものとみられる。

(注1)その他、科学技術やエネルギー、環境分野の協力を深化させたい意向にも触れている。

(注2)輸入国側が定める衛生安全基準を満たした輸出業者の施設を指しているとみられる。連邦動植物検疫監督局(ロスセリホズナドゾル)が認可しているブラジルの輸出業者の施設はこちら外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

(古木勇生)

(ブラジル、ロシア)

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