起亜、米ジョージア州でのEV生産開始を表明

韓国の自動車メーカーの起亜は4月5日、ニューヨークで開催された北米最大規模の自動車展示会「国際自動車ショー」で、同社初の3列シート仕様の大型電動スポーツ用多目的車（SUV）「2024 EV9」を発表した。併せて、米国での電気自動車（EV）の生産開始も表明した。ジョージア州ウエストポイントにある起亜の既存工場で、2024年から生産を開始する見込みとしている。

起亜の親会社の現代自動車グループは、同州ブライアン郡にEV専用工場（2022年5月23日記事参照）、バートウ郡にEVバッテリー工場を建設中（2022年12月13日記事参照）。バートウ郡の工場はSKオン（注）との合弁会社で、起亜のウエストポイント工場で組み立てる自動車に使用するEV用バッテリーも提供する予定だ。

ジョージア州は近年、数十億ドル規模のバッテリーやEVの製造工場を複数誘致している。同州のブライアン・ケンプ知事（共和党）はツイッターで、起亜の継続的な投資に謝意を示すとともに、ジョージア州は「全米のEV首都になる道を順調に進んでいる」と述べた。

（注）SKイノベーションがリチウムイオンバッテリー事業を独立させ、2021年10月1日に新会社SKオンが発足した。

（吉田祥子）