イスラエルとベトナムがFTA交渉妥結、2023年内締結へ

(イスラエル、ベトナム)

テルアビブ発

2023年04月26日

イスラエルを訪問していたベトナムのグエン・ホン・ジエン商工相とイスラエルのニル・バルカット経済産業相は4月2日、イスラエルとベトナムが自由貿易協定(FTA)交渉を完了し、同協定が2023年内に締結される見通しと発表した(4月2日付イスラエル経済産業省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。イスラエルがFTAを締結するアジアの国は韓国に次いで2カ国目で、ASEAN加盟国ではベトナムが初となる。

同発表によれば、2022年の両国間の貿易額は、イスラエルからベトナムへの輸出額が1億7,600万ドル、ベトナムからの輸入額は12億8,400万ドルとなっている。2018年の貿易額はそれぞれ、イスラエルからベトナムへの輸出額が1億3,600万ドル、輸入額が9億4,600万ドルだったことから、両国間の貿易は堅調に増加していることが分かる。

同発表の添付資料PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によれば、イスラエルからベトナムへの輸出品目で最も大きな割合を占めるのは化学品の48%で、次いで電気機械の25%、光学・医療・その他機器の10%が続く。一方で、ベトナムからイスラエルへの輸出は電気機械が54%を占め、農林水産物・食品が14%となっている。

バルカット経済産業相は同発表の際、アラブ首長国連邦(UAE)や韓国とのFTA締結や、英国との新たなFTA締結などに積極的に取り組んでいると述べた。なお、イスラエルと日本はFTA締結に向けた共同研究(2022年11月24日記事参照)を立ち上げている。

(太田敏正、アリサ・ノスキン)

(イスラエル、ベトナム)

ビジネス短信 b3b64add933509e0