南ア国民、スーダンから陸路でエジプトまで退避
(南アフリカ共和国、スーダン)
ヨハネスブルク発
2023年04月27日
南アフリカ共和国のナレディ・パンドール国際関係・協力相は4月25日、メディアに対して、スーダンで足止めされていた南ア国民38人が政府手配のバスで、エジプトまで無事に退避したと発表した。5月初めにはさらに12人が退避する予定で、南ア国防軍が空路で南アまで輸送する。なお、政府手配のバスには、南アに支援を要請していた近隣諸国の国民も同乗したと報道されている。国際関係協力局(DIRCO)によると、スーダンに滞在する南ア国民は77人(4月24日付SANEWS)。
南アのシリル・ラマポーザ大統領は4月21日、スーダンで4月15日に発生した戦闘(2023年4月17日記事参照)に関し、深い懸念を抱いているとの声明を発表。南ア政府は当事者らに対して、即時停戦を求める国際的な呼びかけに耳を傾けるよう要請した。また、アフリカ連合(AU)、政府間開発機構(IGAD)、東アフリカ共同体(EAC)が紛争の調停役となるよう要請し、南ア政府はスーダンの平和維持のために、武装勢力の指導者らに直接働きかけていくと述べた。
(堀内千浪)
(南アフリカ共和国、スーダン)
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