格安航空のジップエア、成田~米サンフランシスコ線を6月に就航へ
(日本、米国)
サンフランシスコ発
2023年04月13日
格安航空会社(LCC)のジップエア・トーキョー(本社:千葉県成田市)は4月7日、成田空港と米国カリフォルニア州サンフランシスコ空港間の直行便を6月2日から就航すると発表した。フライトは6月2日から10月27日まで、毎週月曜日、火曜日、水曜日、金曜日、日曜日に運航される。また、成田発のフライトは午後9時35分発でサンフランシスコに午後3時に到着し、サンフランシスコ発のフライトは午後5時に出発し、成田に午後8時5分に到着する予定。既に同便の予約は開始している。
同社は2018年に日本航空の完全子会社として設立されたLCC。成田空港を拠点にバンコク、ソウル、シンガポール、ホノルル、ロサンゼルス、サンノゼと、今回発表したサンフランシスコを合わせると7都市への就航となる。このうち、サンノゼ空港へのフライトは2022年12月に就航し(2022年6月17日記事参照)、成田空港とカリフォルニア州を結ぶ同社のフライトは計3路線、週17便(往復)となる。
同社の運航便では、各座席にモニターはなく、機内食は有料だ。一方、7キログラムまでの荷物ならば、無料で持ち込むことができるほか、機内ではWi-Fiを無料で利用することができる。運賃は、成田空港発サンフランシスコ空港着のスタンダードバリューのプランでは3万5,000円から(注)。
2022年12月に就航を開始した成田~サンノゼ便は、日本とシリコンバレーを移動するビジネス関係者やその家族、個人の利用が広がりつつある。同便の利用者からは、「座席の間隔も狭くなく、過ごしやすい」「機内ではWi-Fiを使って、スマートフォンの画面でNetflixを見て過ごした。スクリーンは必要ない」「家族でシリコンバレーと日本を往復する際、ジップエアは運賃の合計が大幅に抑えられて助かる」などのコメントが聞かれた。
2022年のサンフランシスコ空港の利用者数は約4,200万人と、前年の約2,400万人から73.7%増加しており、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年(約5,700万人)の水準には達していないものの、回復傾向にある。
(注)運賃は片道、1席の金額。運賃のほかに、空港使用料と各種諸税が別途必要となる。さらに、機内食の注文や手荷物の預け入れ、座席指定には、付帯サービス料金が別途必要となる。
(石橋裕貴)
(日本、米国)
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