スマートフォンなどの電子機器の輸出が前年度比5割増

(インド)

チェンナイ発

2023年04月26日

インド商工省商務部は4月13日、2022年度(2022年4月~2023年3月)輸出輸入統計を公表した。電子機器の輸出は、2021年度の156億6,000万ドルに対し、235億7,200万ドルと50.5%の増加になった(添付資料表参照)。輸入は2021年度の736億7,400万ドルに対し、772億6,500万ドルと4.9%増加した。輸出が大幅に増加していることから、インドにおける電子機器分野の製造業の発展がうかがえる。一方で、純輸入額が2021年度に比べ減少しているものの、536億9,300万ドルの赤字となっており、輸入に頼る部分を残している。

また、インド携帯電話・電子機器協会(ICEA)は4月12日、2022年度の携帯電話の輸出推計額を112億ドルと発表した。商工省の数値と照らし合わせると、電子機器の輸出額のうち半分弱を携帯電話が占めることとなる。

インドにおける「メーク・イン・インディア」の一環として導入されている生産連動型奨励策(PLI)など(2020年5月21日記事参照)により、国内電子機器分野の製造業の発展が後押しされてきているもようだ。

(浜崎翔太)

(インド)

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