世界へ羽ばたくスタートアップを支援、ジェトロ広島が主催

(日本)

広島発

2023年04月06日

ジェトロは、グローバル市場で活躍できるスタートアップを広島から多く輩出することを目的に、2022年9月から2023年2月までの約半年間にわたり、広島県および中国・四国地域のスタートアップ・研究者などを対象としてアクセラレーションプログラム「Hiroshima Global Unicorn Incubator」を実施した(注)。

本プログラムでは、全13社のスタートアップ・研究者などに対し、海外展開を志向するうえでのマインドセットの醸成や、人材・資金・情報の課題を解決するべく、オンラインとリアルを併用し集合研修型の講義や個別メンタリングの機会を提供した。

全13回にわたる集合研修では、研究開発型スタートアップが世界で活躍するために必要な知識やノウハウに関して各分野の有識者より講義を行い、プログラム後半にはピッチコンテストを開催した。

写真 ピッチ選考会当日の様子(ジェトロ撮影)

ピッチ選考会当日の様子(ジェトロ撮影)

202321118日には、企業5社(Advanced Program参加企業2社、およびピッチ選考会において外部有識者の審査を経て上位の成績を修めたBasic Program参加企業3社)が、研究開発型スタートアップの集積地である米国ボストンでの海外研修にも参加。現地でのネットワークの形成やエコシステムへの理解を深めた。

プログラム最終日に、エコシステム関係者が多数集まるスタートアップイベント(Thrursday Gathering外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)においてピッチを実施し、現地投資家に向けて各社の製品や技術をアピールした。

写真 (左)現地スタートアップ支援組織との意見交換、(右)メンターからのメンタリングセッション(ジェトロ撮影)

(左)現地スタートアップ支援組織との意見交換、(右)メンターからのメンタリングセッション(ジェトロ撮影)

2月24日には、本プログラムの集大成のイベントとして、CIC Tokyoにおいてデモデー(最終成果発表会)も開催。参加企業からは、「右も左もわからない中、少し手を伸ばせば支援をしてくださる方々がいることがわかり、今後の道筋が見えてきた」「プログラムを通じて幅広い人脈形成ができた」「ここで終わるのではなく、継続して海外展開を目指していきたい」といったコメントが寄せられ、エコシステム関係者からも「プログラムが始動した半年前の状況から飛躍的に成長をしているスタートアップが多く、非常に驚いた」と感嘆の声があがった(プログラム参加企業は添付資料参照)。

ジェトロは、今後も中国・四国地域からのエコシステム形成を目指し、広島県・関係団体とも協力のうえで、メンタリングサービスや海外企業とのマッチング機会など、県内スタートアップへの各種サポートを提供していく予定。

(注)2020年に広島県が内閣府の指定するエコシステム拠点推進都市に選定されたことにより、広島県の協力のもと、海外展開の部分についてジェトロ広島においてもスタートアップ向けの各種支援を展開。2022年度は内閣府の予算で県内スタートアップ・エコシステム関係者向けのセミナーやアクセラレーションプログラムなどを実施。

(松元郁実)

(日本)

ビジネス短信 07f2f34eb5167340