2023年初の国内乗用車保有台数、低排出ガス車のシェアは3.9%

(ドイツ)

ミュンヘン発

2023年03月16日

ドイツ連邦自動車局(KBA)は32日、ドイツにおける2023年1月1日時点の乗用車保有台数を4,876万3,036(前年比0.5%増)と発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

燃料別にみると、バッテリー式電気自動車(BEV)が1013,009台(前年比63.8%増)と増加し、全体に占めるシェアは202211日時点の1.3%から2.1%に拡大した。プラグインハイブリッド車(PHEV)も864,712台(52.8%増)となった。全体に占めるシェアは1.2%から1.8%に拡大した。低排出ガス車(BEVPHEV)の乗用車新規登録台数は2022年も増加傾向にあったが(2023年1月13日記事参照)、保有台数ベースのシェアでは、いまだ3.9%にとどまっている。一方、ガソリン車は減少傾向にあるが、3,0556,538台(1.4%減)で、全体の62.7%を占めた。ディーゼル車は1,4437,489台(2.6%減)で、全体の29.6%を占めた。

メーカー・ブランド別にみると、フォルクスワーゲン(VW)が1,0197,626台(前年比0.2%増)となり、シェアは20.9%(前年比0.1ポイント減)と微減だったものの、最多だった。これに、メルセデス、オペル、フォード、BMWと、ドイツメーカーまたはドイツに生産拠点を有するブランドが続いた(添付資料表参照)。

輸入車ブランドでは、VWグループのシュコダが2568,761台(前年比2.1%増)となり、シェアは5.3(前年比0.1ポイント増)で最大だった。これにルノー(1706,277台、シェア:3.5%)、現代(1464,159台、3.0%)、セアト(1447,428台、3.0%)が続いた。テスラのシェアは0.2%にすぎないが、118,803台(78.9%増)と急増した。日系自動車メーカーの中では、トヨタがシェア2.7%の1301,745台で最多だった。

(クラウディア・フェンデル、宮林和夢)

(ドイツ)

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