1月の輸出額は前年同月比16.37%増も、5カ月連続で前月比減

(インドネシア)

ジャカルタ発

2023年03月01日

インドネシア中央統計庁(BPS)が215日に発表した輸出入のデータによると、1月の輸出額は前年同月比16.37%増の2231,330万ドル、輸入額は1.27%増の1844,300万ドルと、輸出入ともに増加した。一方、前月比では輸出額は6.36%減、輸入額は7.15%減と、いずれも減少した。輸出額は5カ月連続での前月比減、輸入額は2カ月ぶりの減少となった。貿易収支は前月比で2.38%減少したものの、387,030万ドルの貿易黒字だった(添付資料表参照)。

1月の輸出の内訳をみると、石油・ガスが前月比で0.98%増加した一方、非石油・ガスが6.84%減少した。輸出全体の9割超を占める非石油・ガスの内訳をみると、鉱物性燃料が8.19%減の425,690万ドル、動植物性油脂が9.95%減の236,300万ドル、鉄鋼が9.26%減の21880万ドルの順となった。

輸入では、石油・ガス、非石油・ガスが前月比でそれぞれ9.21%、6.75%減少した。非石油・ガスの内訳をみると、機械類・輸送用機器が14.95%減の246,860万ドル、電気機器が10.18%増の233,440万ドル、鉄鋼が20.02%減の89,410万ドルだった。

1月の非石油・ガスの相手国別の輸出額は、中国が525,270万ドル(前月比9.21%減)、米国194,670万ドル(5.52%減)、日本188,950万ドル(9.02%減)だった。相手国別の輸入額は、中国が531,970万ドル(7.78%減)、日本136,040万ドル(9.41%減)、タイ8950万ドル(18.50%増)と続いた。

1月単月の貿易収支をみると、米国との貿易収支が117,430万ドルと最大の黒字で、タイとの貿易収支がマイナス39,880万ドルで最大の赤字となった。

BPSのハビブラ次官(生産統計担当)は、輸出額が前月比で減少したことについて「20231月下旬に商業大臣規定202353号に基づき、パーム油の輸出税を7.17%引き上げたことも影響を与えたと考えられる。加えて、中国がオーストラリアから石炭輸入を再開したことなどが今後、インドネシアの石炭輸出量の減少をもたらす可能性がある」と述べた。(「デティック」215日)。

(八木沼洋文)

(インドネシア)

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