世界最大級医療機器見本市「アラブヘルス」開催、日本の製品・技術を幅広く紹介

(アラブ首長国連邦、日本)

海外市場開拓課

2023年03月14日

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで1月30日~2月2日に、中東最大の医療機器関連見本市「アラブヘルス(Arab Health)」が開催された(2023年3月13日記事参照)。

ジェトロは展示会場内の中心部にジャパンパビリオンを設置し、日本からは18社が参加した。「精度の高さ」「壊れにくさ」「使い勝手のよさ」などで世界的に定評のある日本の製品・技術が幅広く紹介され、中東諸国をはじめ世界各国から、多くの来場者がジャパンパビリオンへ足を運んだ。出展企業からは、「以前と比較して質が高く、かつ購買力のある来場者が多かった。新規代理店などの発掘などを目的に出展したが、商談の質量の両面で医療機器業界において世界一の展示会ではないか」という声もあった。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンに参加する企業は、新規代理店発掘が目的であることがほとんどだが、市場のニーズ調査を目的として参加する企業もある。今回初めて参加し、開発中の製品を展示した企業からは「医師と話す機会が多く、中東・アフリカ地域の幅広い国々におけるニーズを確認し、今後の戦略策定に役立った」と、手応えを感じる声が上がった。

なおアラブヘルスは、代理店や医師などの医療従事者に対して、医療機器や健康関連製品の完成品を売り込むための商談の場としての役割が大きく、商談を進めるうえでは、医療機器としての規制に対応していることが重要だ。欧州の医療機器指令への適合宣言(CEマーキング)や、米国食品医薬品局(FDA)の登録の有無が現地での認証取得にかかる関連法令の要件となっていない場合でも、それらの登録をしていれば、製品に対する現地の商談相手からの信頼向上につながることが多いという実態があるため、留意が必要だ。

次回のアラブヘルス(Arab Health 2024)は2024129日~21日、同じくドバイで開催の予定。

(檜山祐貴、宮崎アナスタシア、太田尭久)

(アラブ首長国連邦、日本)

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