ジェトロとJFOODO、米Natural Product Expo West 2023に日本産食材ブース設置

(米国、日本)

ロサンゼルス発

2023年03月28日

米国カリフォルニア州のアナハイム・コンベンションセンターで3711日、Natural Food Expo West が開催された。

写真 会場エントランス(ジェトロ撮影)

会場エントランス(ジェトロ撮影)

主催者によると、業界をリードするこの見本市には、ナチュラルプロダクト、オーガニック食品・飲料、健康・美容関連、家庭用品、サプリメント、原材料などを扱う約3,000社が出展し、各社は「植物由来」「植物性タンパク質」「グルテンフリー」「乳製品不使用「高繊維」「ビーガン」「ケトン食」「海塩入り」「コレステロールゼロ」など、オーガニックや健康志向をうたう自社商品をアピールした。中でも、通常は廃棄される規格外のポテトを原料に使ったチップスなど、アップサイクルの概念をパッケージにうたう商品や、フードロスを減らすための取り組みが注目を集めた。

なお、この見本市に出展するためには、主催者による審査を通過する必要がある。商品に使用される添加物に独自の規制を設けているほか、商品のラベルや認証などについても細かな事前確認が行われる。

会場には、健康食品分野の最新トレンドや新たな商材を求めるバイヤーなど65,000人が来場(主催者発表)し、時間帯と場所によっては通行が困難なほどの盛況ぶりだった。会期中は、数多くの教育セッションが開催されたほか、屋外ステージで朝はヨガセッション、夜はライブパフォーマンスが行われた。フードトラックでは、スポンサー各社のサンプルも振る舞われるなど、食を中心にしたライフスタイルを提案する見本市だった。

写真 来場者でにぎわう様子(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわう様子(ジェトロ撮影)

写真 健康志向やサステナビリティの訴えるブース(ジェトロ撮影)

健康志向やサステナビリティの訴えるブース(ジェトロ撮影)

写真 教育セッション(ジェトロ撮影)

教育セッション(ジェトロ撮影)

ジェトロとJFOODO(日本食品海外プロモーションセンター)の日本産食材ブースは、「人気製品(Hot Product)」にカテゴライズされたノースホールの一角に設置された。ニンジンやカボシャを使ったベジタブルシート、オーガニックの抹茶パウダーおよび蕎麦(そば)、柚子(ゆず)加工品(果汁・こしょう・ピール)、野菜だしのほか、日本産の米粉を使ったグルテンフリーラーメン、オーガニック玄米パン粉などが並び、初日から多くの人でにぎわった。ブースを訪れたバイヤーの95%が、出品された日本産食材を「素晴らしい」または「良い」と評価し、オーガニック商品、菓子・デザート、調味料、飲料などに関心があるとの声が多かった。

写真 ジェトロとJFOODOの日本産食材ブース(ジェトロ撮影)

ジェトロとJFOODOの日本産食材ブース(ジェトロ撮影)

新型コロナ禍の影響で消費者の健康志向が高まっており、本見本市の勢いも増している。次回は、202431216日に同じくアナハイムで開催予定。なお、202392023日には、姉妹見本市のNatural Products Expo Eastが東海岸のフィラデルフィアで開催される。

(和波拓郎)

(米国、日本)

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