日本含む4カ国を対象にビザ免除措置取りやめを発表

(ブラジル)

サンパウロ発

2023年03月22日

ブラジル政府は3月13日、外務省公式サイトにおいて「プレスリリース96号」を発表し、10月1日からオーストラリア、カナダ、米国、日本に対するビザ免除措置を取りやめると発表した。ブラジル外務省の公式サイト(3月13日付)によれば、2019年6月17日から適応されていたビザ免除措置(2019年3月22日記事参照)について、相互主義の観点から、再度ビザ取得を求める。

同措置は、ブラジルに居住目的ではなく、観光、ビジネス、トランジット、芸術・スポーツ活動、あるいは国家の利益にかなうその他の目的で出入国、トランジット、滞在する旅行者を対象としたもの。Sato法律事務所の佐藤ジルセウ弁護士によれば、ブラジル政府は同プレスリリースにおいて「今後、対象4カ国と相互主義に基づいたビザの相互免除の交渉を継続していく」としているが、交渉が成立しない場合、10月1日以降は、日本からブラジルへの短期出張の場合にもビザ取得が必要になることに注意が必要だ(注)。

(注)ブラジル入国のためのビザ申請手続きについては、在日ブラジル総領事館のホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲載されている。電子申請が可能。

(古木勇生)

(ブラジル)

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