アルジェリアで内閣改造、外相、財務相、商業相など11閣僚が交代

(アルジェリア)

パリ発

2023年03月23日

アルジェリアのアブデルマジド・テブン大統領は3月16日、外相、財務相、産業相、商業相など合計11人の交代を柱とする内閣改造を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、第3次ベンアブデラフム内閣が発足した。

エイムン・ベンアブデラフム首相をはじめ、内務・地方自治・国土整備相、エネルギー相、法務・国璽(こくじ)相など、32人のうち過半数の閣僚が留任した。交代となった主な閣僚は以下のとおり。

  • 西サハラ問題を巡って、モロッコ政府との国交断絶が続く中(2021年8月31日記事参照)、外務・在外自国民コミュニティー相には、アフメド・アッタフ氏が任命された。アッタフ氏は、内戦時代の1996年から1999年まで外相を務めた実績がある。
  • 財務相には、同省幹部のラージズ・ファイェド氏が任命された。同相は3月18日、公正なガバナンスの追求や、財政の構造改革、税制などのデジタル化の加速に向けた取り組みを継続すると表明した。
  • 国内自動車産業の活性化が引き続き課題となっている中、産業省と製薬産業省が合併し、現産業相のアフメド・ゼグダール氏に代わり、アリ・アウン前製薬産業相が産業・製薬産業相に任命された。
  • 商業・輸出促進相には、民主国民連合(RND)前書記のタイェブ・ズィトゥニ氏が任命された。アフリカ専門誌「ジュンヌ・アフリック」は3月20日付報道で、交代の原因には、カマール・レジグ前商業・輸出促進相の過剰な保護政策にテブン大統領が大きな不満を抱いていることがあるとみている。

その他、運輸相にはユーセフ・シェルファ元労働・雇用・社会保障相、新設の水資源相には水資源・水安全保障省元幹事長のタハル・デルバル氏、環境・再生可能エネルギー相には同省幹部のファズィア・ダフレブ氏、漁業・漁業生産相にはアフメド・ビダニ氏が任命された。

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア)

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