アイオワ州でフロリダ州知事のデサンティス氏演説、2024年大統領選挙を念頭か

(米国)

米州課

2023年03月13日

米国の2024年大統領選挙の共和党予備選挙で、ドナルド・トランプ前大統領の最大のライバルと目されるフロリダ州のロン・デサンティス知事が3月10日、共和党の大統領候補者選びが最初に行われるアイオワ州で演説を行った。

デサンティス氏は、アイオワ州ダベンポートおよびデモインで行った演説の中で、フロリダ州で新型コロナウイルス患者が急増しても経済活動を制限しなかったことなどの対策が功を奏したとして(2021年7月29日記事参照)、「われわれは正しく、彼ら(連邦政府)は間違っていた」と語った。また、移民、教育、性認識などについては、保守的な見解を示した。

なお、2024年大統領選挙に向けて、トランプ氏は正式に立候補を表明したが(2022年11月16日記事参照)、デサンティス氏は正式な表明は行っていない。今回のデサンティス氏の訪問は、選挙キャンペーンの非公式な開始とみなされており、同氏の正式表明は2023年6月以降とみられている(NBCニュース電子版3月11日)。

デサンティス氏の地元フロリダ州で2~3月に北フロリダ大学が実施した世論調査PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(注)では、2024年大統領選挙の共和党予備選においてデサンティス氏を支持する割合が52%と、トランプ氏(27%)を大きく上回った。既に立候補を表明した元国連大使のニッキー・ヘイリー氏(4%)が上位2人に続いた。

一方、2月に行われた全米を対象とした世論調査では、トランプ氏が依然として首位になっており(2023年2月17日記事参照)、今後の展開が注目される。

(注)実施時期は2023年2月25日~3月7日。対象者はフロリダ州の登録有権者1,452人。

(松岡智恵子)

(米国)

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