タイEU・FTA交渉、7月再開に正式合意、2025年までの妥結目指す
(タイ、EU)
バンコク発
2023年03月27日
タイのジュリン・ラクサナウィシット副首相兼商務相は3月15日、欧州委員会のバルディス・ドムブロフスキス執行副委員長(経済総括、通商担当)とオンライン会談を行い、10年間中断していたタイとEUの自由貿易協定(FTA)の締結交渉を再開することを正式に表明した(タイ側発表、EU側発表)。
2023年7月に高級実務者レベルの第1回交渉をタイ側の主催で実施する予定となっており、2年間(2025年まで)での妥結を目指す。交渉妥結後、国内手続きを経て、双方で批准手続き(タイ側では国会に提案し、審議・批准承認)を行い、署名・発効というスケジュールになる。
EUとのFTAが発効した場合、タイが締結しているFTAと相手国・地域の数は、14協定18カ国・地域から、15協定45カ国・地域へと飛躍的に増加する。タイにとっては、EUとのさらなる貿易拡大、外資企業の生産拠点誘致のアピール要素となることが期待されている(2023年2月2日記事、2023年2月22日記事参照)。
(北見創、シリンポーン・パックピンペット)
(タイ、EU)
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