2022年第4四半期のGDP、前年同期比31.4%減

(ウクライナ)

欧州ロシアCIS課

2023年03月16日

ウクライナ国家統計局の発表(3月13日)によると、2022年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率は前年同期比マイナス31.4%だった(添付資料図参照)。前期比(季節調整済み)ではマイナス4.7%だった。

統計局は2022年通年の成長率をまだ発表していない。第4四半期のGDP成長率を踏まえ、経済省は3月13日、2022年の成長率推計値をマイナス29.2%と発表した。家計消費は必需品・サービスの購入に集中し、全体では落ち込んでいるという。投資についても、ロシア軍による電力インフラへの攻撃を受け、企業や政府による代替電源への投資や、国際支援による同インフラの修復、住宅や道路の復旧がプラスに寄与しているが、全体では減少が続いている。

2023年の成長率について、経済省のセルヒー・ソボレフ次官は、ほとんどの期間で戦争が続くという前提で、1%のプラスになるとみている(インターファクス・ウクライナ3月6日)。しかし、同省が推計する月次成長率では、1月が前年同月比マイナス32%、2月がマイナス26%と大きな落ち込みが続いている。

(浅元薫哉)

(ウクライナ)

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