米ジョージア州、ハンファ・アドバンスト・マテリアルズの工場建設を発表

(米国、韓国)

アトランタ発

2023年03月27日

米国ジョージア州は3月23日、韓国財閥ハンファグループ傘下の材料メーカーであるハンファ・アドバンスト・マテリアルズ・ジョージア(HAGA)が同州カーターズビル市に太陽電池用封止材フィルム製造工場を建設外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますすると発表した。投資額は推定1億4,700万ドルで、160人以上の新規雇用を創出予定。新施設は2024年夏の生産開始を予定している。

HAGAは、ハンファグループのハンファQセルズに、パネルの長期的な耐久性を確保するために使用される封止材フィルムを供給する。発表によると、同社は米国で唯一、太陽光電池用封止材を製造する会社となる。なお、ハンファQセルズは、2023年1月に太陽電池モジュール施設拡張を発表している(2023年1月12日記事参照)。

米国では、気候変動対策を促進する「インフレ削減法」(2022年8月17日記事参照)を背景に、再生可能エネルギーの導入が加速している。また米国は、太陽光パネルの輸入依存を下げるため、国内での太陽光電池製造を強化しようとしている。

Qセルズ・ノース・アメリカの社長であるHG パク氏は「Qセルズは、完全な米国内の太陽光サプライチェーンの構築に注力している。今回のHAGAの投資はその実現に不可欠だ。HAGAと連携することで、われわれの顧客はまもなく、Qセルズから購入した太陽光製品が、ここ米国で製造されたものであることを、自信を持って知ることができる」と述べた。

(吉田祥子)

(米国、韓国)

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