中国、1~2月の小売総額は前年同期比3.5%増に

(中国)

中国北アジア課

2023年03月20日

中国・国家統計局は3月15日、1~2月の社会消費品小売総額が前年同期比3.5%増の7兆7,067億元(約146兆4,273億円、1元=約19円)だったと発表した(注)。2022年9月以来5カ月ぶりの増加となった。

消費タイプ別では、商品消費額が前年同期比2.9%増の6兆8,638億元となり、特に医薬品類(19.3%増)や石油・石油製品類(10.9%増)、穀物・油・食品類(9.0%増)、たばこ・酒類(6.1%増)、金・銀・宝石類(5.9%増)などが大幅に増加した。また、飲食収入額は9.2%増の8,429億元となった。飲食収入額の伸び率は2022年12月(14.1%減)から23.3ポイント拡大した。前年同期と比較してプラスの伸びとなったのは同年8月以来6カ月ぶり。

オフライン消費では、コンビニエンスストアが前年同期比10%増、専門店が3.6%増となり、2022年に通年で前年比9.3%減だった百貨店は前年同期比5.5%増になった。また、実物商品のネット小売額は前年同期比5.3%増の1兆7,476億元となり、社会消費品小売総額全体の22.7%を占めた。

中国国家統計局は「消費マインドは徐々に回復しつつあり、消費促進に関連する政策は引き続き力を発揮しており、消費の新たな成長ポイントは拡大し続け、消費市場は回復基調が続くと見込まれる」との見方を示した。

(注)中国では、春節休暇の日程(毎年1~2月にかけての約1週間)が毎年異なるため、社会消費品小売総額などの統計データは、通常1月と2月を合算して発表される。その他の月は毎月の統計データが発表される。

(片小田廣大)

(中国)

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