1月の小売売上高は前年同月比7.0%増
(香港)
香港発
2023年03月08日
香港特別行政区政府統計処は3月2日、1月の小売売上高(速報値)を前年同月比7.0%増の361億8,800万香港ドル(約6,152億円、1香港ドル=約17円)と発表した(添付資料図参照)。2カ月連続で前年同月比プラスとなった。
同月の小売売上高のうち、オンライン販売額は前年同月比4.2%減の29億5,800万香港ドルで、全体の8.2%を占めた。
業態と品目別にみると、増加幅が最大となったのは「宝飾、時計および高級贈答品」で、前年同月比23.1%増の44億4,900万香港ドルだった。それ以外に2桁の増加がみられたのは「その他消費財」を除き、「衣類、靴および関連製品」で、前年同月比14.7%増の42億5,100万香港ドルだった。「耐久消費財」は6.7%増の60億8,000万香港ドルと、2022年8月以降、6カ月連続でプラスの伸びを維持した。2022年5月以降8カ月連続で前年同月割れが続いていた「百貨店」は3.9%増の30億5,100万香港ドルとなった。
「スーパーマーケット」は7.2%減の48億2,100万香港ドルと、減少幅が最大だった(添付資料表参照)。
香港政府報道官は同月の小売売上高について、「消費者心理が改善したことが1月の小売売上高の上昇に寄与した。加えて、旧正月の早い到来も(売上高の上昇に)貢献した」と指摘した。また、同報道官は今後の見通しについて、「経済活動の正常化とインバウンドの旅行客のさらなる増加は小売業に恩恵を与えるとみられる。さらに、労働市場の改善も(小売業の売り上げに)プラスに働くだろう」と述べた。
(松浦広子)
(香港)
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