憲法改正案の国民投票、4月30日に実施

(ウズベキスタン)

企画部

2023年03月30日

ウズベキスタンで4月30日に憲法改正案の賛否を問う国民投票(2022年7月4日記事参照)が実施される。3月14日までに上下両院で決定された。

改正案の主な内容は以下のとおり。

a.大統領任期を現行の5年から7年へ延長、b.死刑禁止の明記、c.プライバシー、個人と家族の秘密、名誉と尊厳の保護、個人情報に対する不可侵の権利、また、電話や郵便、その他の通信手段による自由な通信とその秘匿性に対する不可侵の権利を誰もが有することを明記、d.住居不可侵に対する権利と裁判所の決定なく住居を剝奪することの禁止、e.失業から国民を守り、貧困を削減する措置を国家が担うとする条文の追加、f.公租公課の公平性の担保、g.州知事による当該州議会(ケンガシュ)議長の兼任禁止。

3月29日に在日ウズベキスタン大使館で開催された説明会で、ムクシンクジャ・アブドゥラフモノフ大使は憲法改正への動きの背景について、「(シャフカト・)ミルジヨエフ大統領による社会経済の広範な改革が進められる中、1992年制定の憲法を刷新するもの」と述べるとともに、新憲法下でウズベキスタンは人権を重んじる福祉国家という点を強調した。

大統領任期について、同大使は、2021年10月再選(2021年10月26日記事参照)の任期は2026年までの5年間で変わらず、憲法改正後は旧憲法下からの連続性が失われ、あらためて1期目と見なされると説明した。

(下社学)

(ウズベキスタン)

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