ベンガルールで工作機械・技術展IMTEX2023が開催

(インド)

ベンガルール発

2023年02月13日

国際工作機械・技術展2023(International Machine Tool and Manufacturing Technology Exhibition:IMTEX)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが1月19~25日、ベンガルール市内のベンガルール国際展示場で開催され、インド国内外から9万6,000人以上が訪れた。

同イベントは、インド工作機械製造者協会(Indian Machine Tool Manufacturers’ Association:IMTMA)の旗艦イベントで、工作機械業界を代表し、インドの地場企業やグローバル企業がそれぞれの最新トレンドや製品技術を紹介した。工作機械用部品などを展示するツールテック(Tool Tech)2023と、センサーやロボットなどを展示するデジタルマニュファクチャリング(Digital Manufacturing)も会期中に同時開催された。

新型コロナ禍以降3年ぶりに開催された今回、20カ国以上から1,000社弱の出展があり、日本企業はファナック、DMG森精機、2023年3月からインドに新工場を設ける予定のヤマザキマザックなど約30社が参加した。また、グローバル企業では米国のMAGや韓国のディーエヌ・ソリューションズ(DN Solutions、旧斗山マシンツールズ)などが参加したほか、ドイツ、韓国、スペイン、台湾、米国などが国・地域ブースを設けた。

インド政府によって、輸入依存解消のためインド国内での製造を奨励する「メーク・イン・インディア」政策が進められる中、製造業振興の根底を支える工作機械はインド国内でさらに需要が高まっている。工作機械は景気の先行指標としても知られるところ、「インドの工作機械の業界団体は2025年まで年率20%成長を見通しており、実際、われわれも30%近く販売が伸びている」と語る日系企業もある。今回の展示会では、省エネや省人化、IoT(モノのインターネット)および今後、インド市場で伸びが見込まれる電気自動車(EV)向け製品、といったトレンドが見られた。会場では、3Dプリンタなど高い技術を有するインド地場企業も出展参加するなど、今後のインドの工作機械業界の成長が注目される。

写真 各国企業のブース(ジェトロ撮影)

各国企業のブース(ジェトロ撮影)

写真 3Dプリント技術で作られた部品を使用したバイクの展示(ジェトロ撮影)

3Dプリント技術で作られた部品を使用したバイクの展示(ジェトロ撮影)

(長田悠作、松田かなえ)

(インド)

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