米医療機器関連分野の展示会「MD&M WEST 2023」開催、日本企業20社以上が出展

(米国、日本)

サンフランシスコ発

2023年02月20日

米国の医療機器関連分野の展示会「MD&M WEST 2023外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が2月7~9日に、カリフォルニア州アナハイムで開催された。MD&Mを含む5つの展示会(WESTPack外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますATX WEST外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますD&M WEST外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますPlastec WEST外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)も同期間に同じ会場内で開かれた(注1)。主催者によると、5つの展示会に1,700社超が出展し、多くのエンジニアや購買・研究開発に従事する企業の担当者などが来場した。

MD&M WESTには、医療機器分野のほか、医療機器に関連する機械部品、電気部品、素材、試作加工などの分野の企業が出展した。米国だけでなく、日本、カナダ、ドイツ、スイス、シンガポール、韓国、台湾などの企業も出展し、ドイツ、スイス、シンガポールはパビリオンを設置した。日本からは中小企業を含む20社以上が出展した(注2)。主な参加企業は以下のとおり。

青海製作所(本社:新潟県)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます:超精密部品の少量多品種の試作加工、量産加工をするメーカー。医療では、脳神経外科、整形外科、眼科、血管治療、歯科などさまざまな分野で20年以上の超微細部品・インプラントの納品実績を持つ。同社は2022年3月、米国現地法人を設立。現在はカリフォルニア州アーバインに営業・技術支援のため駐在を開始。MD&M WESTには、新規顧客開拓、市場調査などを目的に、2018年以降毎年出展しているという。

能勢鋼材(本社:大阪府)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます:機械加工部品(ステンレス、アルミニウム、ニッケルなど)や航空機部品を製造するメーカー。また、日本内外の約3,000社のネットワークをもとに、さまざまな加工の注文にも対応できる。同社は2020年、ワシントン州ベルビューに営業拠点となる現地法人を設立。将来的には、米国で製造も行うことを計画する。MD&M WESTには今回初めて出展した。

高砂電気工業(本社:愛知県)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます:医用・環境分析機器向けをはじめ、さまざまな分野に小型耐薬液バルブやポンプなどを製造するメーカー。同社は1万種類以上の製品設計実績を持ち、顧客のニーズを満たすオーダーメードのデザインを得意とする。マサチューセッツ州ウェストボローに営業拠点を持つ。同社は二九精密機械工業(本社:京都府)の海外販売パートナーでもある。MD&M WESTには、今年で9回目の出展。

出展企業の中には、主催者と早くも2024年の出展に関する打ち合わせを行う企業もみられた。同展示会は、実績などに基づいて出展エリアも決まるため、繰り返し出展する企業も少なくない。

(注1)WESTPackは、包装・物流業界を前進させる技術・製造・サービスを紹介する展示会。ATX WESTは、最新の自動化とインテリジェントなロボット技術を紹介する展示会。D&M WESTは、設計と製造のプロセスをよりインテリジェントで効率的にする最先端の技術とサービスを紹介する展示会。Plastec WESTは、最新の生体適合性ポリマーと最先端の大規模射出成形ソリューションを紹介する展示会。

(注2)5つの展示会に合わせて40を超える日系企業が出展。日本からの出展と米国の現地法人による出展を含む。

(石橋裕貴)

(米国、日本)

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