米シェニエール子会社、ルイジアナ州サビーンパス生産施設拡張へ許認可手続き開始

(米国)

ヒューストン発

2023年02月27日

米国の液化天然ガス(LNG)生産・輸出大手シェニエール・エナジーの子会社シェニエール・エナジー・パートナーズ(本社:テキサス州ヒューストン)は2月23日、ルイジアナ州サビーンパスLNG施設(計6系列の生産設備、年間最大生産量3,000万トン)に隣接するサビーンパス・ステージ5(SPL)拡張プロジェクトについて、米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)に対する許認可手続きを開始したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

SPL拡張プロジェクトは、最大3系列のLNG生産設備(各系列の年間生産能力は約650万トン)、再液化設備(年間生産能力は約75万トン)、2基のLNG貯蔵タンク(各タンクの容量は22万立方メートル)で構成され、LNGの年間生産能力は約2,000万トンに設計されている。シェニエール・エナジー・パートナーズは、SPL拡張プロジェクトの前工程設計(FEED)調査について、米国建設大手ベクテル・エナジーに業務を委託している。

同社のジャック・フスコ社長兼最高経営責任者(CEO)は「アラスカ州とハワイ州を除く米国本土48州で、最初かつ最大規模のLNG輸出施設のサビーンパスは、世界中の市場や顧客に対して、信頼性と柔軟性が高く燃焼効率の良い天然ガスを供給するために不可欠な産業のパイオニア的存在だ。われわれはSPL拡張プロジェクトを通じて、その能力を大幅に拡大できることを期待している」と述べた。

シェニエール・エナジーはLNG施設の拡張に取り組んでおり、2022年6月には、テキサス州コーパスクリスティーLNG施設で年間生産量1,000万トンの拡大に向け、コーパスクリスティー液化プロジェクト(CCL)ステージ3の最終投資決定を行ったと発表している(2022年6月23日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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