米LNG大手シェニエール、テキサス州コーパスクリスティーの生産施設拡張へ

(米国)

ヒューストン発

2022年06月23日

米国の液化天然ガス(LNG)生産・輸出大手シェニエール・エナジー(本社:テキサス州ヒューストン)は6月22日、テキサス州のコーパスクリスティーLNG施設でのLNG年間生産量1,000万トンの拡大に向け、コーパスクリスティー液化プロジェクト(CCL)ステージ3の最終投資決定を行ったと発表した。併せて、建造を請け負う米建設大手ベクテル・エナジー(本社:テキサス州ヒューストン)に対して、CCLステージ3建造を継続する指示を行ったと発表した。

シェニエールは、メキシコ湾岸に立地するルイジアナ州のサビーンパスLNG施設(計6系列の生産設備、年間最大生産量3,000万トン)とテキサス州のコーパスクリスティーLNG施設(計3系列の生産設備、年間最大生産量1,500万トン)からなる年間最大生産量4,500万トンの大規模な液化プラットフォームを有する。CCLステージ3では、コーパスクリスティーLNG施設に最大7系列の中規模生産設備を増設し、年間最大生産量1,000万トンを加える計画だ。

なお、同社は6月22日、米国石油大手シェブロン(本社:カリフォルニア州サンラモン)と2027年から2042年まで年間200万トンのLNGの長期売買契約を締結しており、CCLステージ3を含めてシェニエールのLNG生産体制拡大を後押しするものと発表していた。

シェニエールのジャック・フスコ社長兼最高経営責任者(CEO)は「このプロジェクトは、2025年末までに世界の LNG 市場が必要とする量を提供し、当社のステークホルダーに長期的価値を創出する」「プロジェクトは、世界中で天然ガスインフラへの投資が求められていることを反映している」と述べている。

(沖本憲司)

(米国)

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