政治・経済危機以降で初の全国地方選挙を3月に実施へ

(スリランカ)

コロンボ発

2023年02月08日

スリランカ選挙管理委員会は130日、全土で地方議会選挙を202339日に実施すると発表した。339の地方自治体で、8700人以上の候補者が争うことになる。

今回の選挙は、2022年春以降の政治・経済的混乱以降、初めて全国規模で実施される。現在もスリランカは経済危機のさなかにあり、労働者層や若年層、地方在住者などから現政権への反発が予想されている。彼らは燃料や食糧不足、物価高騰や税負担拡大の影響を受ける一方で、社会秩序を維持するために政府への抗議活動が制限されており、不満が蓄積されている。

全国の地方選挙はもともと20222月に予定されていたが、当時のゴタバヤ・ラージャパクサ大統領率いるスリランカ人民党(SLPP)政権下で1年延期となっていた。現地では、市民の反発などを考慮して現政権も選挙延期を検討しているという報道もあったが、予定どおり選挙が実施されることになった。

(ラクナー・ワーサラゲー、大井裕貴)

(スリランカ)

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