百度AIチャットボット「文心一言」、自動車業界などが導入表明

(中国)

広州発

2023年02月27日

中国の検索エンジン最大手の百度(BAIDU)が3月に公開予定のAIチャットボット「文心一言(ERNIE Bot)」のサービス導入を現地企業が相次いで表明している。「文心一言」では、人間の発話に対し、人工知能(AI)が答えを返すことで対話が行われる。百度の221日の発表によると、これまでにインターネット、メディア、金融、自動車、オフィスソフトなどの業界の300社以上が「文心一言」の利用を表明した。

サービス導入を表明した企業のうち、大手自動車メーカーの吉利汽車(Geely)、地場系新興の電気自動車(EV)メーカーの零跑汽車 (Leapmotor)などのほか、日系企業でも、日産自動車と東風汽車との合併企業の東風日産が217日、「文心一言」を利用すると発表。スマート化によるマーケティングとサービスの向上を図るとした。

百度グループ執行副総裁・百度スマートクラウド事業群総裁の沈抖氏は217日、多数の企業が「文心一言」に対して積極的な反応を示していることを受けて、「昨今のスマート化への取り組みは、『政府からの指示に従って取り組む』のではなく、既に企業自身が必要性を認識して進めている段階にある」とコメントした。

(汪涵芷)

(中国)

ビジネス短信 d04dea60c1285293